表1
『魔法のしつもん』
毎月第3日曜
はノーテレビデー
子どもとのコミュニケーションBOOK
社団法人日本青少年育成協会 東北情報センター代表
   はちやよしこ
編集・CD 仙台コーチング協会(代表 粟野邦夫)
表4
イラスト:Rubic Cube.  http://www16.ocn.ne.jp/~rubicube/ 定価1500円(本体 1429円)
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 02
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「ノーテレビデー」

「ノーテレビデー」というのは、 宮城県が平成15年度から、毎月第3日曜に行っているものです。
第26回青少年健全育成みやぎ県民のつどい(平成15年11月4日)でも語られています。
(以下記者発表:「宮城県 ノーテレビデー」
  平成14年11月12日
     月1回はテレビを消して家庭のだんらんをと、
  宮城県は来年度から、毎月第3日曜を「ノーテレビデー」とする方針を決めた。
  テレビのない静かな時間を県民に呼び掛け、親子の会話や読書を促すのが狙い。
  都道府県レベルでは初めての取り組み。
  学校週5日制の導入などを契機に「テレビを消す」   という新たな提言を行うことにする。
  1週間テレビを見ない「ノーテレビウイーク」に挑戦してもらう家庭の募集なども計画している。 )


でも、ご存知したか?米国では数百万人規模で一週間テレビを見ない『ターンオフTVウイーク』 という活動もありますが、すごく、日本では画期的なことでした。  
たぶん、それなりの予算の付いた事業であるのでしょうが、おとうさん委員会の調査では認知度はなんと、 100人中0でした。ゼロ。。。 
当初は「県は「テレビを見ない日は地域での体験活動とタイアップすることも検討しています。」とありました。  県では1967年から第3日曜を「家庭の日」に指定していました。
しかしこれもまた、県民にあまり認知されていませんでした。

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 03
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「現実と仮想現実との区別がつかなくなってきている子どもたちの日常生活では、 テレビ視聴の時間がかなり長く、親子の遊びは少ない様子が見られます。」
という問題解消と上段にかまえる以前に、 テレビを消して家族の会話を増やそうということです。家族の会話が増えて豊かになったという効果があるそうですが、 一番大きいのは、家族ときちんとあいづちなど、相手をきちんと意識してひびきあう関係が築けるということだと思います。
福岡県のある地域では、幼稚園のPTAと保育園の父母会が協力して、
月に1度、20日の日は一切、テレビ・ビデオ・テレビゲームは見ない、やらない。
そして家庭での遊びについて考えようという取り組みとして「ノーテレビデー」
を行いました。

多くの家庭が参加したのですが、「食事の時、家族で会話をするようになった」
「食事の後、手持ち無沙汰で、皆でトランプゲームをした」
「やることがないので、皆で散歩に行った」
など、如何に家族での会話が無くなっていたのかに気が付いたですとか、
家庭文化の重要性に気が付かされたと言う感想が多く寄せられたそうです。
 
長野県池田町の三つの公立保育園でも、平成14年から毎月第3日曜を「ノーテレビデー」
にし、家庭でテレビを見る時間を見直しています。
九州のある小学校も平成13年度から毎月10日を「ノーテレビデー」
とし、この日は一日テレビを見ないよう呼び掛けました。
「目の愛護デー」の10月10日に試験的に実施したところ保護者から好評だっため月1回にしたといいます。
ある園では,一週間のうちの特定の日をテレビを見ない日として各家庭で決めて,その日は父親にもできるだけ早く仕事を切り上げてもらい,子どもとふれ合ってもらうようにしてみたそうです。 そうしたところ,多くの家庭で,家族でトランプをする,絵本を見る,じゃんけん遊び・ふれ合い遊びをするなどいろいろ空いた時間を工夫しながら楽しむようになりました。 「親は、ビデオやテレビを見せることに不安や罪悪寒はあるんです。でも、いざ消したら、間が持たない。絵本の読み聞かせも30分が限度。ずっと歌を歌うわけにもいかないでしょう?」  まずテレビを消し、床や畳の上に座り込み、とりあえず1時間遊び込んでみる。積み木やままごとセット、台所にあるおたまやしゃもじなどを使い、親自身も子どもになったつもりで遊ぶ。コップとコップを重ねてカチカチさせたり、積み上げたりするだけでも、乳児は喜ぶ。幼児にはトランプなどもいい。 親が楽しく遊び込むと子どもも興味を示す。遊び方を覚えたら、「できたねー」 とほめる。 「最初は15分で疲れるかもしれないが、続けてみて。単純な遊びの繰り返しが、子どもとのコミュニケーションを深めることになる。いとおしい気持ちが強まります」  という提案もあります。 日本小児科医の提言としては1:2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう2:授乳中、食事中のテレビ・ビデオの視聴はやめましょう。3:すべてのメディアへ接触する総時間を制限するのが重要です。1日2時間まで、テレビゲームは1日30分までを目安と考えます。4:子ども部屋にはテレビ、ビデオを置かないようにしましょう。5:保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールを作りましょう。というものが掲げられています。 何となくつけて、何となく見ているテレビを消して家族と話をしてみませんか? 家族とのふれ合いを深めてはいかがでしょうか。
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-*-*-*-*-*-*(3行目までセンタリング 4行目以下は 左詰です)
長崎県でも次のような提言とともに主唱しています。(長崎県教育庁生涯学習課) 
長崎県の提言
わが家の憲法
道徳や信念など
●うそをつかない 
  あいさつ・声かけ
●「おはよう」ではじめよう  
家族行事などの団らん
●みんなでご飯  食事、本の読み聞かせ、 
●○曜日はノーテレビデー  テレビ、ゲーム、携帯電話   インターネットなどへの接し方
健康管理
●食事の後には歯みがき  歯みがき、栄養バランスなど 
            おこづかいの使い方
●無駄づかいはしない  
行いにあらわれる他者への気配り
●はきものはそろえる 
  清掃などの家事の分担
●風呂掃除は当番制  
帰宅時間、就寝時間の時刻設定
●9時にはおやすみ  


わが家のココロねっこ度

あいさつする
朝晩などにあいさつをしている

話す
子どもと夢を語っている
子どもとその日のことを話している
親が大切にしたい信念を話している
食事のときなど家族だんらんの場をつくっている

しつけをする
親として正しい言葉づかいをしている
バスの席をゆずるなど自分が率先して行う
親子で話し合って家族の約束を決めている
いいことをしたら、ほめている
叱るときは、心にとどく叱り方をしている

子どもと一緒に
誕生日など家族の年中行事を大切にしている
活動する
読書の時間を設けている
キャンプや野遊びなどの自然体験をしている
子どもとボランティア活動をしている  



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家族の時間を大事にするために

●ひとこえかけるって大事。
なにかをする(お台ふきをするとか、ものをよけるとか)ときに、ひとこえ「ごめんねー」とか(「はいよけてっ!」 でなくて)かける。
かぜ、ひいてない?
●一緒に、同じ空間に居るということが大事。
オーラマーキングという言葉もあるらしい。
テレビを消すと距離が縮まる。それが息苦しいなら、ペンションの朝食みたいに歌のないCDをかけよう。
●ひとりで食事をさせないこと、大事。
もう、食事が済んでいたら、となりでせめてお茶を飲む。
●テレビのチャンネルを渡す。テレビのチャンネルをかえてあげて、どれ見る?と聞きあう。これ?これ?って。
●おはよー、いってきまーすは きちんと言う。
●注意だけを続けない。ひじついて食事するな、パソコン勝手に使うなー、食べるのが早すぎるー、ドアの鍵しめろー って。
●視線そらしをしない。
●子どもがつくったものを大事にする。
●プレゼントは素直に喜ぶ。
●急に大きな音を立てない。
●ため息つかない。泣いたり笑ったりは大事。バランスよく。
          詳しくは「父子手帳」へ

(文:粟野邦夫)
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▲「はちやさんの文」
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