■◆ピアカウンセリングでも学べるコーチング研修のスキル。
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◆ピアカウンセリング ◆4つのスキル と 8つの提案
◆4つのスキル
●1.アイコンタクト
●2.姿勢
●3.表情
●4.会話の促しと、言葉でのフォローアップ
■8つの提案
▲1.感情移入をする/共感を示す
▲2.話をさえぎらない
▲3.個人的なアドバイスを与えない
▲4.批判をしない
▲5.「なぜ?」という質問をしない
▲6.限界を決める
▲7.現在に焦点をあてる
▲8.感情と向き合う

└◆4つのスキル
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●1.アイコンタクト
 アイコンタクトとは相手の目を見ることです。
 日本人は不得意ですが、目を見ることによってカウンセリーは
 自分の話を聞いてもらえていると感じることができます。
 アイコンタクトをする時は相手の両目を見ずに、
 片目だけ見るようにします。

 もちろん、ずっと見続けている必要はありません。
 目を合わせる時間やパターンは相手の反応を見ながら調整していきます。
 相手のテンションに合わせるのがポイントです。

●2.姿勢
 姿勢はまずお互いの距離、向き合う角度を程よい加減に調整します。
 真正面に向き合うと緊張してしまうことが多いので少し斜めに向き合った方が
 リラックスできます。
 座り方は、身を乗り出し気味にすると「聞いてもらえている」と感じられやすく
 なるのですがが、圧迫感を与えてしまわないように気をつけます。

●3.表情
 顔の表情もそうですが、話しやすいように、お互いがリラックスできるように
 していくことが第一です。
 「お互いの距離はひざが触れ合うぐらいにする。できれば相手のひざの上に片手を
  乗せて、上目使いで相手の目を覗き込むようにし、強く頷く」と書いてある
  アメリカのマニュアルもあります。

●4.会話の促しと、言葉でのフォローアップ

 会話の促しと言葉でのフォローアップは頷いたり、
 「あ、そう」「それで」「もう一度言って」など、あいづちを打ったり、
 あるいは「今までの話を要約すると……ということだよね。それであってるかな?」と
 ポイントポイントで確認を取っていくことなどが含まれます。
 ここで注意しなければいけないのは「結論を誘導しない」ということです。
 また、「あと5分しか時間がないからそろそろ今日の結論を出しましょう」というように
 無理に結論めいたものを出そうとする必要はありません。
 しり切れトンボでもいいのです。


 ■8つの提案

▲1.感情移入をする/共感を示す
 カウンセリーの感情を自分も感じるように心がける。
 「自分の感情を理解してくれる」「わかってくれている」といった感情を
 肯定された中で、サポートもより有効になります。

 相手の感情に巻き込まれて一緒に怒り出したりするのは経験が必要です。
 「感情に左右されてはいけない」というストイックさは必要ありません。
 「相手の感情を追体験する」「フィーリングにフォーカスする」「入っていく」
  ことがポイントになります。

         フォーカス:焦点をあてる

▲2.話をさえぎらない

 相手が言葉に詰まっているときにも待つことが大切です。
 勝手に自分の言葉を差し挟まないようにします。
 沈黙を恐れないようにしましょう。

▲3.個人的なアドバイスを与えない
 「君はこうしたほうがいいよ」「それはやめた方がいいな、危険だから」と
 アドバイスを与えたり、解決策を押しつけたりしないようにします。

 押しつけられた相手は「それもよくわかるんだけど、でも…」となり、
 それを受けたあなたも「こんなに君のことを思っていってやってるのに、何だ」と
 気分を害することになってしまいます。

 アドバイスを与えることはカウンセリーが自分自身の能力についての自信を
 なくしていってしまうことにもつながります。
 ピアカウンセリングの基本前提
 「人はもしチャンスを与えられたら自らの問題を解決する能力を持っている」
 を思い出してください。

▲4.批判をしない

 それはいい、それは悪い等の判断をしない。
 ジャッジメンタルにならないように気をつけます。
 自分の価値観を押しつけないようにすることは非常に大切です。

▲5.「なぜ?」という質問をしない

 「なぜ?」という質問は「問いただされる質問」です。
 「なぜ」という言葉自体に批判的な意味合いが含まれています。
 質問をする方はそれを感じないかも知れませんが、
 聞かれた人は「なぜって言われても…」と防御的になってしまいます。

 なぜと聞く人は自分の好奇心を満たそうとしているだけです。
 もし、聞く必要がある時には慎重に言葉を選んで聞くようにします。

「〜と聞いたんだけど、その理由を教えて」といった風にするだけでも
 かなり有効です。詰問調になるのはさけましょう。

▲6.限界を決める

 カウンセリーが持っている問題を解決する方法をみつけるのは
 自分(カウンセラー)の責任ではありません。
 問題を解決していくのはカウンセリー自身です。
 相手の責任を「買って」しまわないようにしましょう。

▲7.現在に焦点をあてる

 「もし〜だったら僕は〜しようと思っている」というのは未来や仮定の設定に
ついての話です。
 今、ここ(here&now)の話ではありません。

 カウンセリーが今、ここで何を考え、感じているのかに
 フォーカスするようにします。

▲8.感情と向き合う

 カウンセリーは自分の感情と向き合うことを避けているのかもしれません。
「あなたの感情はこれなんだよ」と話をもっていくことも時には必要です。
 「幸せ」「悲しい」「怒ってる」「恐がってる」等、
 直接的な感情表現が苦手な人は多いです。
 それは感情を隠す教育を受けてきているからです。

 感情と向き合うには、その感情をまず肯定することが大切です。