思えば 成功するか?
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思えば 成功するか?
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●潜在意識が本能や習慣をコントロールする
●潜在意識に願望を入れると、必ず現実化する
 マーフィーの法則など、いわゆる「潜在意識系成功法則本」には、「潜在意識に願望を入れると、必ず現実化する」と書いていることがあります。
 願いはかなうというのは、
 星が流れるときに、すぐに思い出せるくらいに強い思いならばかなうということかもしれません。

●フロイトの潜在意識の発見
 フロイト以前は、17世紀のデカルトが近代合理思想として、理性万能主義が定説でした。
 フロイトは、ひとの心は20%の顕在意識と、80%の潜在意識によって構成されていて、前者は知覚や理性をコントロールし、後者は本能や習慣をコントロールする力があるとしました。(フロイトは、意識下に存在する「無意識」として潜在意識という概念を説明しています)。

* フロイトは、当初、心の図式を「意識(conscious)」「前意識(preconscious)」「無意識(unconscious)」の3領域に分けました。
 この3つの領域が互いに関連し合いながら機能していると考えていました。
 この考え方を、局所論といいます。
 その後、「自我とエス」という論文の中で、心的装置(psychic apparatus)について発表しました。ここでは、こころは、「エス(Es,イドid)」「自我(ego)」「超自我(superego)」の3領域から成立するとしています。
 エス=本能の座、自我 =知性の座 、超自我 =良心と理想の座  です。

 この潜在意識の発見が、精神分析や催眠などの現在の心理療法の礎になっています。

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●「潜在意識」とは、脳科学では「本能部分」とか「感情の部分」
 脳科学では
「本能部分」=「生命を維持する(本能)部分(脳幹と大脳基底核)」
「感情の部分」=「感情をつかさどる部分(大脳辺縁系)」
「思考や判断をする部分」=「今の状況や思考や判断をする部分(大脳新皮質)」など、脳の部分ごとにその役割が分かれているらしいということが明らかになっています。


 普段は人間は「思考や判断をする部分」が、「感情の部分」「本能部分」などを抑えて自分の行動をコントロールしています。
しかし、「本能部分」や「感情部分」の欲求が強くなると、「判断や思考部分」のコントロールがきかなくなります。
脳の「判断や思考部分」でダイエットしたいと思っても、「本能部分脳」の「食べたい」という欲求が強くて、食べてしまうというのはそれです。

 心理学でいうところの「潜在意識」とは、脳科学では「本能部分」とか「感情の部分」に当てはまるのではないかと思います。

●脳科学から見た「本能部分」とか「感情の部分」の効果
 スポーツ選手のイメージトレーニングのように、「感情の部分」を気持ちいい状態にコントロールすることができます。
 このイメージトレーニングによって、自然体になります。
 自然体になると、いいアイデアが湧きやすくなったり、行動がエネルギッシュになったりして、自分の力を最大限に発揮することができまるということが効果として見られています。


●しかし科学ではありません。
 「潜在意識」というと、全く非科学的な話でも、つい「科学的裏づけがある」ように錯覚してしまいがちです。
 しかし、「願望は潜在意識に入れると絶対現実化する」とまで、科学は証明していません。
 科学とは、ある現象を説明できる論理で、誰が何度やっても同じになるという条件が付きます。
「願望は潜在意識に入れると絶対現実化する」は科学的ではありません。
 フロイトが提唱した理論、「精神分析」もまた、科学ではありません。
科学では「ある」という事の証明を積み重ねないといけないのです。

●しかし反論しようがありません。
 しかし、この「願望は潜在意識に入れると絶対現実化する」理論は反論しようがありません。潜在意識は目に見えないし、入れたか入れないかも曖昧なものですから、すべてを都合良く説明できてしまうのです。他にも似たようなことを言われているし、これは正しそうだというだけのことです。
  「輪廻転成はある」「幽霊は実在する」「UFOは実在する」と同じく、反論しようがありません。


●経験則から正しいかもしれません
 体感的に、その反対意見「失敗するイメージを潜在意識に入れると絶対成功する」という理論よりも正しそうです。
 「お墓まいりはいったほうがいい」「お葬式はあげたほうがいい」「初もうでは15日までにいったほうがいい」「おまいりには礼をつくしたほうがいい」「笑う門には福が来る」というのと同じだと思います。

 よい現象ならば、起きるのならばよろこばしいことなのですから、その理論が正しいかどうかは関係ないという見解でもいいと思います。
 今だに、水道局の工事のひとが埋没した水道管をさがすのに、まがった鉄棒を2本使ったダウジングを利用しているのと同じことです。

 願うことから始まるというのは少なくとも正しいことです。
 



●マーフィ
 古く明治40年10月発行の実業之日本臨時増刊の『楽天的処世法』や、ジョセフ・マーフィーの法則などに、この潜在意識を使うと、結果が変わることが紹介されています。

 ジョセフ・マーフィーはニューソートというアメリカで生まれた宗教と精神科学を合体させた新思想の著作者・教育者・講演者として世界に知られた人物です。この動きは、現在船井幸雄が進めている、ニューエイジという日本の新思想の動きに似ています。


●潜在意識がアクセルを踏む

では、これは、どのような心の動きなのでしょうか?

 状況をものともしない楽天的な考え方は
やさしく、心は安定、表情豊かで、明るく、気分が快活で、積極的な態度で、気分が晴れやかで、意欲的に持てる力を十分に発揮できそうです。
 つまり、願いはかなうこととなります。

●潜在意識がブレーキもかける
 逆に、障害や困難など悪いことがあることばかりを、ずっと考えていると
表情はきびしく、他人にきびしく、自信がなく、否定的になり、精神状況が不安定で、
劣っていると思い、自分とまわりにブレーキをかけるということがあります。
 つまり、悪い予感は的中することとなります。

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●思いは言葉、イメージ、お祈り、紙だのみ などで強化できる。
●言葉で結果が変わる
 良い言葉で潜在意識に命令を与えるアフォメーションも効果はあります。
 また、良い言葉は他人の潜在意識にも命令を与えるので、周囲に「わたしなんか、だめ」とは言わないほうがいいようです。。
 どうせ、だめ  とばっかり言っていると
 「そうしてほしい」という命令だととられるのです。


●イメージする
 この問題が解決したらどんなにうれしいか想像してみることが、
 リクエストすることになるのです。
 これは恋人に対してのお願いにも使えます。
 「こうなったらいいな」と望むのです。
 逆に、「こうしてくれ」というのは、強要なので、逆効果です。
 自分が***のために**(目的)を使ってできることをイメージすることで、目的がかなうという方法もあります。

●お祈りする
 お祈りは潜在意識への刻印になります。
 お祈り言葉を頻繁に使うことが、夢に近づくことになります。
 自分をはげます、言葉、標語を 見つけましょう。つくりましょう。
 潜在意識にいい想念をインプットすることになります。


●夜寝る前にイメージ
 キリスト教系の幼稚園の子どものようにお祈りをするのです。
 毎日、夢のために必要なものをお祈りしてみてください。
「(これこれ)を下さい」と、これこれが具体的になっていけばいくほど、夢が近づいています。

 また、眠る前に、プラスイメージをもつということは、潜在意識によい働きかけをします。
 スピリッチュアル的に言うと(もともと思いが実現するなどという考え自体、スピリッチュアル系なのですが)人間は全知全能の神とつながっています。
 輪廻する前のみんなの知恵を思い出せばいいのです。そうすると、ある日、ひらめきで降りてくるのです。「ヒラメキ」というものを侮ってはいけません。これは、世の科学者達が経験していることです。

 
●夢
 眠って見る夢の、イメージングの速度はすごいものです。イメージの力も想像を越えています。。。越えて無いか、、、もともと想像か。。。
 ありえないような構図やシーンをまあ毎日毎日よくも考え付くもんです。毎日、映画を見ているようなものです。おまけに、3Dの立体映像、リアル度抜群の映画です。
 これは、右脳なのか、潜在意識なのか、守護霊からのお告げなのか、ただの願望のシンボル的な表現なのか、ただのストレス解消のための幻覚なのかはわかりませんが、
湯川秀樹が夢を理論発見のスタートにしたり、化学者が「亀の子」を夢からの暗示で発見するなど、多くの例があるのだけは事実です。

 夢を、潜在意識からのメッセージだととると、思わぬヒントが現れることがあります。

●紙に書きましょう
 口に出し、心に念じるだけでなく、紙に書くということが結果に非常に影響をあたえます。
言葉はものごとを実現させる力をもっています。それだからこそ、
標語のポスターがあり、歌があり、祈りがあります。
唯物論の共産主義の党ですら「祈必勝」という紙を選挙のときは貼ります。
 眠る前に紙に書くのもいいことです。夢からメッセージがもらえるかもしれません。



ブレーキとアクセル
●ブレーキ効果
●不安について
 不安心配は分析することです。
いくら、世の成功理論が「いけいけ」でアクセルをふかしていても、不安やためらいはあなたの正しい 直感かもしれないから一応分析して見ることです。
 不安に象徴されるブレーキを否定して、やる気に象徴されるアクセルを肯定する成功法則は、「とにかく、やらせればいい」MLMの会社や戦場で行われるもので、ブレーキがそのひとを守る役目をしていることには触れません。
 たとえば、なんかいやな予感がして飛行機の便をずらしたら、乗るはずだった飛行機が墜落したり、満面笑顔のセールスマンでひともよさそうだったけれどなんか嫌な予感がして追い返したらそれがレイプ犯として後日つかまったりというケースもあるのです。
「自分の自然な感情をもつこと」が大事なのです。


●ブレーキがもたらすもの
 恐怖心、おどおど、消極的など、否定すればするほど不安は増長するものです。
 下手な鉄砲も数うちゃあたるというのは、下手だと思うとあたらないし、あたると思うとあたります。
 
●「思えば 成功するか?」の再検証
 基本的には、アクセルが必要ないひとにとってはそれが正しい論理で、ブレーキが必要なひとにとってはまちがった論理になります。
 ただ、現在、一歩ひいてしまい、思う存分の力を出せないひとが「多い」、ということで、これが「正論」となっていると見るのが妥当だと思います。



●「思えば 成功する」の反証
 反証の意味は通常はありません。
 あるのは、「思えば 成功する」の論理で洗脳するMLMに巻き込まれないように。また、「思えば 成功する」という論理から バランスのとれた計画なしで新事業をスターとしないように というところです。
 では、反証します。
 もしも、「思えば 成功する」のが、科学的に「いつだれがやってもそうなる論理」であれば、ヒットラーは戦争に負けなかったし、北朝鮮の金日正の体制は彼がそう思っている限り続きます。また、世のストーカー達の恋は実り、ねずみ講も崩壊しません。バブルは今だに続いていたでしょう。
 
 そうではないのです。「思えば 成功する」のではなく、「それに関わるの人達の思い(想念)が、流れをつくって、『現象』を起こすのです」。現象が成功なのかどうかは、関わる人達の力量によります。
 毎年どこかでお店が開店しています。みなさん、これはお客さんが来てくれると思い、それこそ、強い思いで開店します。毎日このくらい来店すると思い、その分の椅子を用意します。でも、どうでしょう?「オーナーが 思えば 繁盛する」のではなく、「お客さん達の思い(想念)が、流れをつくって、はやるはやらないが決まるのです」。大量の椅子が開いた飲食店はやまほどあります。
 思いだけでは、不十分なのです(もちろん、大切ですよ)。
 思いと計画は両輪です。どちらか片方で走行していれば、転倒します。