ひとというものは、往々にして　信頼に代わるもので、ひとを支配する側にいつのまにか、立ってしまうという習性があります。
つまり、恐怖、管理、権力によって、さも自分が信頼されておこなわれる行動の、結果だけを求めるのです。
まずはそこを認めてください。

「信頼を築く」というのは、簡単に言えば相手にとっての居場所になろうとすることです。
　 コーチングにはさまざまなスキルが出てきますが、そうしたスキルではなく、コーチのありかたというものがあります。 コーチのありかたの中で慈愛の次に大事なのが信頼というものです。
コミュニケーションスキルなどといって、傾聴だ、アイメッセージだというよりも、 人間関係を最良かつ最強にするものこそが信頼です。

逆にいえば、スキルというものは小細工なのです。
たしかに、スキルはそうしたムードをつくることはできますが、 本物の信頼とはまた別なものです。
それは忘れないで下さい。

よく言われる、安心を与える居場所として１０の「ゆ」を満たした場所というのがあります
　ゆうき、ゆめ、ゆたか、ゆうが、ゆっくり、ゆるす、ゆとり、ゆずる、ゆーもあ、ゆかい　　です。
　（勇気、夢、豊か、優雅、ゆっくり、許す、ゆとり、ゆずる、ユーモア、愉快）
参考にはできるかもしれませんが、温泉で売られている手ぬぐいの名言集みたいに、それもまた、ちょっと薄っぺらい感じがします。


では、どうしたらそうした信頼を身につけられるかというと、
「あなたは誰を信頼できるか？」を深く見つめることによってそこに答えがあります。

さて、
「信頼を築くには時間が掛かり、失うことは一瞬だ」と言われます。
それはどういうことでしょうか
それは、
　信頼はおりおりにつけ試されるということと、
　信頼には　「それまでの過去と、これからの未来にわたって」　相手の居場所であるということ
というポイントがあるような気がします。
過去への理解、未来への洞察がなければ、信頼は突然の事故にあったときに、崩れ去ってしまうでしょう。

■表面的なとらえ方

●安定した態度
ひとというのは、おおかた他人には「素」（そのまま）だと信頼されないものだと思います。
それを認めてから、信頼を築こうとすることが大事だと思います。

安定したというのが、時間というものが大きく影響します。
つまり、いままで「ずっと」 そしてこれからも「ずっと」があるから、安定と見るのです。

しかし、人間とは勝手なもので、 安心ばかりでは飽きてしまう心理もあります。時には刺激というものも必要なことを忘れてはいけません。「誠実だけど退屈な、判で押したような生活を続ける夫」が必ずしもベストではないということです。 なく。
ラジオはチューニングがあうと音が出ます。あわないと音がでません。
つまり、相手が「安定した態度」を求めるときに、それを見せてあげれることが大事というわけです。

たとえば、
▲結婚相手に求める安定は　次のようなものですが、
安定した収入、悩みを相談できる、共有感がもてる

●技術
　信頼を築く基本は、「笑みをたたえる。おだやかに、やさしい言葉で　話す。」です。

　笑顔で、ゆっくりとした態度でひとと接していますか？
ビジネスの資料的には、ひとは印刷物と統計を信じる性質があります。 だから、へんな商法にひっかかるのですが……。 つまり、見てくれがよくて、誠実そう　というのが　表面的なポイントのようです。

■知的なとらえ方

●スープのさめない距離
　物理的な距離と、精神的な距離は比例します。
　距離感、時間の感覚というものもあります。
　スープのさめない距離。
スープはさめるとおいしくありません。 　
　

●スキンシップ
　相手の体にさりげなくさわるのをタッチングといいますが、人間関係を円滑にするときもあります。

■スピリット的なとらえ方

●人格、EQ、安定した人間関係
　思いをよくすると人格もよくなります。人格は、つくろえますが、一時です。
また、理想的なひとになろうとするときに、人間関係はおおきな条件となるようです。

　自分だけ幸せになろうとするとものごとは動きません。スキー手袋をして、小豆をひとつぶひろおうとすると不可能に近いです。いっぺんにひろおうとすれば、ひろえます。