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「マイボディ」
セラピスト・小山シーナ さんの本
出版 : 徳間書店
生育暦からそのひとの 価値観を捉えていくところがいい。
ここから得られるもの。(ピンクの文字はメモ)
あなたがリラックスするために、僕はなにかできるだろう・
心境を口にすることだけでずいぶん心が落ち着く
コーチやカウンセラーなどがクライアントのためにできることは全体の20%
あとの80%はクライアント自身によるもの ということ。
さらに、
そして、このコーチやカウンセラーなどが果たせる20%のなかで
テクニックによるものはほんの数%で、残りの大半は
コーチやカウンセラーなどから伝わってくる人柄・真心にかかっている。
つながりが悲しいほど無い
●自然
ひとは自然とつながることによって癒される。
ひとは自然と一体感を感じることによって癒される。
からだは一番身近な自然。
●からだ
自分のからだのどこに触れてほしいかを感じ、それを伝える。
からだはスキンシップを求めている。
ひとと安心して触れ合うことが「社会」のなかでは極端に、ない。
肌のぬくもりなしに子どもは育たない。
とても大切なものを失っているだけではないだろうか?
大人になる と 社会が評している行為は、もっと根本的な衝動がどこかで抑え付けられれている。
泣いちゃだめ、怒ってはだめ、暴れてはだめ、
休め、走れ
、勉強しろ
、静かにしろ、
歌え
、踊れ
さまざまな制限、が お酒というものの力を借りなければ、出てこれない。
出たら出たで、出方がどこか 鉄砲水のようになってしまう。
とんでもないことをしでかしてしまうことさえある。
苦しみがさらさらとなって こぼれ落ちていく。
ここから、
かわいい女に見られたい「スウィートネス」、自分に嘘をつく「ロンリーハート」など、心とからだに刻まれた8つのボディ・キャラクターの話になる
バブル期のOL生活は華やかだったけれど、どこかいつも空しさを感じていた著者。
幸せなはずなのに、どこか心の中にぽっかりと穴のあいた感じがする。
恋愛で、なぜかいつもうまくいかない。
どうしても自分の気持を伝えられない。生活に安らぎを感じられない。
・・・そんな人たちは、気づかないうちに様々な感情をからだの中に閉じこめてきたために、本当の自分とは違う「ボディ・キャラクター」を作り出してしまったのかもしれません。
気づかないうちに自分を縛っているのが「ボディ・キャラクター」。
8つのタイプを本書ではハコミ・セラピーの分類を応用して明らかにしていく。
人間の意識とからだのつながりの大切さを教えてくれる。
●本文より
「どんなときでも幸せでなければいけない、明るくなくてはいけないと、心のどこかで思いながら過ごしてきたような気がする。
けれど、この明るさの根底には、無理矢理押し込めてふたをしてしまった不安や、吐き出す場所を見つけることができずに閉じこめてしまった“ネガティブ”と表現されるさまざまな感情が、山のようにたまっていた。・・・
今まで目をそらしてきた自分や、未消化の感情というものは、いくら自分の頭の中では忘れたつもりでいても、正面きって向き合っていかない限り意識のどこかに残っている。・・・(本文より)
●ハコミ・セラピーとは?
1970年代にアメリカでロン・クルツ氏によって編み出されたセラピー。従来の会話中心のセラピーの枠を超え、心とからだのつながりを重視し、人間のスピリチュアリティをも統合したもっとも新しいセラピー。「ハコミ」という言葉は、クルツ氏の仲間のひとり、デヴィット・ウィンダースが見た夢の中で、クルツ氏が彼に「ハコミ」と書いた紙を渡したというところから由来している。この言葉はネイティブ・アメリカン、ポピ族に「hakomi」という言葉があり、「本当のあなたは誰ですか」「あなたは日常のリアリティのさまざまな側面において、度のように参加していますか」という意味をもっているという。
小山シーナ[コヤマシーナ]
身体心理セラピスト。1967年生まれ。横浜市出身。1992年、イルカ・セラピーを学ぶために渡米。カリフォルニア統合学研究所において身体心理学、シャーマニズム等を中心に学び、修士課程を修了。同時に、心とからだの関係を重視した身体心理セラピー「ハコミ」を学ぶ。サンフランシスコ、ハコミ・インスティテュートにおいて、セラピスト・トレーニングを修了。現在は、サンフランシスコにおいて身体心理セラピー、女性のためのウーマンズ・サークル、心とからだのヒーリングセミナー等を行っている
対比させてみる
小山シーナさんの本を見るとわかるが、
8つのキャラクターに分けるんだけど、
これって、
その分岐点にあるのは3つの「せい」
つまり
●生まれる:ことを受けいれてもらえなかった
●成長:ある暴力的な成長が強要されたり、成長をさまたげる
●性:セックスを汚らわしきものとして教えこまれたり、いまわしい性の体験をもってしまう
生 | 成長 | 性 |
で、
ここによって4つの
■内的傷、■みため、うちなるもの、そとなるものに 影響が出る。
内的傷 | みため | うちなるもの | そとなるもの | ||
自分 | 他人とのコミュ | 夢のもちかた | アプローチのパターン |
■内的傷、
■みため、
うちなるもの
├■自分、
├■他人とのコミュ、
そとなるもの
●内的な傷
つまり、まず
内的な価値観ができる。これは傷とかだったりするけど、将来重要なかぎ、宝になる。
内的傷 | みため | うちなるもの | そとなるもの | ||
自分 | 他人とのコミュ | 夢のもちかた | アプローチのパターン |
で、この内的な傷によって、
みため:外見、ぱっとみためが形成される
つまり、内的価値観と 対になったものが 現れる
内的傷 | みため | うちなるもの | そとなるもの | ||
自分 | 他人とのコミュ | 夢のもちかた | アプローチのパターン |
で、エニアグラムとかDISCは こういうときどうするという
現象面からとらえていくから、みために重きが出てくる。
つまり、この内的価値観はおきざりにされがち。
だから、そのエニアグラムでもいいんだが、その結果をそのまま受け止めるのでなく、
その結果について、なんでそうなったのかなぁを
コーチとシェアしなから見つめないと
ただのアンケートおばさんになってしまう。
で、その対によって
2つのことがでる
●うちなるものと===( 自分、他人)
●そとなるもの===(Gの持ち方と、
そこへのアプローチの方法が)
内的傷 | みため | うちなるもの | そとなるもの | ||
自分 | 他人とのコミュ | 夢のもちかた | アプローチのパターン |
うちなるものは自分、他人、
つまり、自分に対しての価値観、
内的傷 | みため | うちなるもの | そとなるもの | ||
自分 | 他人とのコミュ | 夢のもちかた | アプローチのパターン |
で、その次に、夢、とくに(GROW)のGの持ち方と、
そこへのアプローチの方法が
変わる。
内的傷 | みため | うちなるもの | そとなるもの | ||
自分 | 他人とのコミュ | 夢のもちかた | アプローチのパターン |
図解すると 結局 4=2+2(×2)
■内的傷、
■みため、
うちなるもの
├■自分、
├■他人とのコミュ、
そとなるもの
├■夢のもちかた、
├■夢へのアプローチのパターン
内的傷 | みため | うちなるもの | そとなるもの | ||
自分 | 他人とのコミュ | 夢のもちかた | アプローチのパターン |
そこに、自分が
生 | 成長 | 性 |
のどこに傷をもったか、によって、
内的傷、みため、自分、他人とのコミュ、夢のもちかた、アプローチのパターン
が変化する。
傷というのは否定、強要、過剰な供給、甘やかし によっておこる
内的傷 | みため | 自分 | 他人とのコミュ | 夢のもちかた | アプローチのパターン |
ドリーマー | スウィートネス | ロンリーハート | 傷ついたヒーロー | プリティウーマン | 無ロな戦士 | 新人類 | アクトレス |
自己の存在価値を否定する |
自分の要求を否認する 孤独感を抱えている |
弱みを見せてはいけないと思い込む | 本当の自分を見せたら、利用されてしまうという観念 自分の本当の気持ちに触れることができない |
自己を厳しくコントロールする 無価値感と罪悪感にしばられる |
何かを達成しなければ、自分には価値がないという観念 |
ありのままの自分では愛されないという観念 | |
繊細 やせ気味で、活気が感じられないからだ 関節が硬い 思考力、分析力、想像力に長けている (芸術家、科学者、宗教家など) |
かわいらしい、幼い 人当たりが良く、誰からも好かれる 怒りの表現を恐れる やわらかく、ふわふわした感じのからだ 免疫力が弱く、疲れやすく病気がち |
人からは頼りにされる 腰痛や背中の痛みに苦しむことが多い |
カリスマ性がある エネルギーにあふれている 外見のイメージと自分を同一化 |
洗練された立ち振る舞い チャーミング カリスマ性がある |
忍耐力 重たいからだ |
ドラマクイーン 表現力が豊か セクシュアルな関係、恋愛においてトラブルが多い |
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安心して生きられない |
人の気持ちに重点を置き、自分の感情を抑える | 自分の心を直視できない |
からだを鍛えて心を隠す 自分の弱さを認められない |
心に空虚感を抱える 外見のイメージと自分を同一化 |
Being(在ること)よりもDOing(すること)に夢中 | 別離を恐れる 感情に溺れてしまう |
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人と接することが苦手 自己表現することを恐れる |
大人としての対等なつき合いをすることが苦手 |
全部自分でやろうとする 人からの愛構、助けを受け取ることができない 人に頼ることができない |
弱い者に寛容 泣くことができない 威圧的、力で相手を:コントロ一ルする リーダーシップを取る |
魅力的に見せることで他人をコントロールする 社交的だが浅い人間関係 |
忠実、誠実 | 深く長いリレーションシップの中で人を愛することができない | 人との距離が上手く取れない 他人との境界線が上手く引けない |
一人でいることを好む | いつも誰かと一緒にいたい | 自分を奮いたたせるための空想と現実が伴わない | 偏った人間関係をつくってしまう | 自由に自分の好きなことをすることができない |
ゴールを定めて達成することばかりに価値をおく 静けさと安らぎのない生活 休むこと、リラックスすることができない |
ひとりになることを恐れる |
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空想の世界に生きる |
自分を弱く見せる 失うことへの恐れを抱いている |
傷つく前に相手を倒さなければという姿勢 |
失敗を恐れ、自分の行動を警戒する 動かないことや行動を遅らせることで抵抗する 滞ったエネルギー |
いつも何かをし続けなければ気が済まない 多忙な生活をすることによって、自分から目を背ける |
人の注意を惹きつけたい、見られたい |
●ハコミ
「ハコミ」という言葉は、ネイティブ・アメリカン、ホピ族の言葉で、「本当のあなたは誰ですか?」「あなたは誰ですか」という意味をもっています。
(ハコミでは無理をしない。自然な流れを変えようとはせず、むしろそれを支援するようにする。
自己表現することに照れを感じがちな日本人にも無理の無いとても繊細な心理療法)。
操作しないセラピスト、カウンセラー、コーチを目指す方には必読。
現代の文明社会に生きる私達は、毎日の忙しさに追われ、「ありのままの自分を感じる」という基本的なことをすっかり忘れてしまっているように思えます。
自分のからだを感じて、「私、今どんな感じかな・・・」とか、自分の心を感じて「今、どんな気持ちかな・・・」なんてことをゆったりと味わうことが、随分失われてしまっているように思えます。
感じたくない感情や、消化しきれていない想い、毎日のストレスや、表現を押し殺してしまった自分・・・これらはすべて、頭の中では忘れてしまったつもりでいても、正面向いて向き合ってあげない限り、無意識の中にたまっていきます。そして、私達の無意識は、常にからだと密接なつながりをもっています。
押し殺された感情は、肩や首の緊張として蓄積しているかもしれません。表現せずに飲み込まれてしまった言葉は、のどの筋肉を圧迫し、のどを痛めているかもしれません。
傷ついた想いを感じたくない一心で心にふたをしてしまえば、肩が前にかがみ、呼吸が浅くなり、呼吸器官に影響を与えているかもしれません。心とからだは、常に密接につながっているのです
===>つづきは
http://www.soulhealing.net/sheena.html
ハコミセラピーとは、
「ハコミセラピー」
Ron
Kurtz, ロン
クルツ訳者 のあとがきによれば、
「ロジャースのカウンセリング、ジェンドリンのフォーカシング、パールズのゲシュタルト療法、
ローエンのバイオエナジェティックス、神経言語プログラミングなどの心理療法を、東洋思想
(特にタオイズム、仏教)や一般システム論の基本的世界観、人間観に基づいて統合することによって生まれた、
アメリカで最も新しい心理療法の一つです」
とある。
ハコミセラピーを体系的に学ぼうという人には、星和書店刊の『ハコミセラピー』がよい。
※関連:
※グレゴリー・ベイトソン:Gregory Bateson
「精神と自然―生きた世界の認識論
」
※マイケル・ポランニーの「個人的知識」「知と存在」
※サイバネティクス「サイバネティクスの政治理論
」:開祖として知られるノーバート・ウィナー