■知的なとらえ方
●行動をほめる
状態をほめるのでなく、行動に感心するというのは、相手に負担をかけないほめかたです。
感心したことをほめましょう。「おだてる」のではなく、様々な行為をみて、感心したらば「感心」というスタイルでほめていくのです。これは、上からの見下げた目ではみつけられません。
行動をほめると、問題がおこるときがあります。それは、エスカレートです。たとえば、子どもを外に連れて遊びにいってほしくて、ちょっとした外出をほめたら、それ以来遠方へのドライブ中心の家族になってしまったというケースです。近所の公園でおとうさんにブランコをおしてほしいのが、子どものニーズだったりしているのにです。
そうした方向のずれに関しては、まずはその方向性に感謝した上で、さきの行動によってうれしかった自分の気持ちのポイントをまとめて話した方がいいと思います。たとえば、近所の公園と、遠方のドライブとのちがう点を3つあげます。「車にのって車に酔う」とかです。「公園はお金がかからない」とかです。やってほしいことの持つセールスポイント3点、やってほしくないことのデメリット3点をあげます。それを整理して、話してみれば、なにをしてほしいか、行動のどこがおさえどころだったのかが理解できます。ポイント3点を教えてくれれば、具体的なおさえどころがわかりますから、変化してくると思います。「それじゃ駄目、これも駄目」と言われると動かなくなりますので、駄目とはいわないで、具体的におさえどころだけ教えてください。
おまえはだめだというよりも、この料理はまずい!とか言われるほうが具体的、この料理はまずい!とか言われるよりこれを少しいれたらどう?って言われれば応えようがありますでしょう? そう、そんなこと言われるの、やですよねーー。そう、それって、同じことが相手にもおこりますので、言い方をやわらかくね。
あるおかあさんがおこってばかりいたんだそうです。そうしたら、子どもに「おかあさん、ちょっとここ座って」と言われたそうです。そうして「おかあさん、おかあさんって、おこるのが仕事じゃないでしょ」って。そこで、できすぎた話しですが、おかあさんは反省したんだそうです。高校卒業のときに、また、子どもに「おかあさん、ちょっとここ座って」と言われたそうです。そうして「おかあさん、いつもおべんとうつくってくれてありがとう」って。。。あ、、、ここスペースあいたからミニトマトつめておこうとか、あんまり気持ちこめないでつくってたなぁと思いつつ、うれしかったそうですっ。
|