■KJ法:紙きれ方式
文化人類学者川喜田二郎氏(元東京工業大学教授)が考案した問題解決の技法です。
頭文字をとって"KJ法"と名付けられています。
KJラベルは裏面がシールになっているカードです。
▼カードひろげ
ブレーン・ストーミングなどで出されたアイデアや意見、または各種の調査の現場から収集された雑多な情報を1情報に1枚ずつKJラベルに書き込みます。
アイデアには敬意を表します。
マーケッティングリサーチでも、主婦たちのただのおしゃべりが商品になっているという現実があります。価値を認めてください。
▼カードあつめ
それらのカードの中から近い感じのするもの同士を集めてグループ化していきます。この作業自体がチャンクアップになります。
最初は、2・3枚、次に小グループ、中グループ、大グループへと組み立てて図解していくのです。
▼表札づくり
カードのグループに「表札(タイトル)」をつけます。カードたちの心をぴたりと言い表す表札を考えます。
この整理する作業から、テーマの解決に役立つヒントやひらめきを生み出していきます。
これに付け加えて、
▼内容の近いグループを近くへ。
▼「目的と手段」「原因と結果」などの"ストーリー"を意識して並べるます。
▼全体が姿・形を持った図解となるようにしていきます。
という形式を加えると魚の骨と同じように、問題と解決の流れが見えてくるわけです。
●表札づくりが得意になると、自分の話しのタイトルに、耳慣れない格言からはじめる技を得ることができます。
たとえば、「人間関係はスープなんだよ」とか「事業はメリーゴーランドなんだよ」とかいう、「え?なにそれ?」というキャッチフレーズをあらかじめ振ってから、その謎ときの形で話しをしていくのです。業界用語よりも、日常のものにたとえたほうが伝わります。(*新興宗教では業界用語をあえて使うことで、その用語マスターによって信仰を深めさせる技もあります。「**は定説です」とか「**は未完了です」とか。下手に尋ねると集まりに勧誘されます。断わると「なにも知らないのに拒否するなんておかしい」とか言われます。
会社の研修などで一度おおはやりでした。
KJ法によるKJラベルという、裏面がシールになっていて、カードに書き込んでいくやりかたがあります。
■「QC手法の特性要因図」黒板方式
「特性要因図」という、問題を整理する方法があります。この手法はチャンクダウン・チャンクアップに使えます。
問題の原因と結果を整理する方法で、魚の骨みたいに見えるものです。
特定要因図は「QC手法」のひとつです。
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