■知的なとらえ方
●ほめる:ふろしき効果
ふろしきをひろげて机の上においてどこでもひとつをつまんであげると全体がつられてあがってきます。ほめるというのは、そうやって、一見関係無いとおもうような別なところもあげる効果があります。
コーチングは答えをクライアントに出させます。それは、言い替えると、出した答えのあとにあるのが行動ですから、答えというのは行動の設計図ということです。つまり、ひとの書いた設計図では動かないよという人間心理をふまえて、設計図を本人に書かせるのです。そのためにまわりくどく、いろいろ質問をして相手に答えを出させるわけです。
そこで、承認というのは、とりあえずクライアント(ビジネスコーチングの場合は部下になりますが)が出した答えでやったことを、認めてあげることが、「自発的行動の促し」になるのです。
ほめる加減も考えないといけません。つけあがらない程度にしないといけませんし、そこで、スゴロクでいう「あがり」になってしまってもいけません。
◆人を動かす力
認める言葉は、人を動かす力をもっています。
自発的に、行動しようという気持ちを引き出します。 承認によって、達成感を持ち、次の目標に向かって行動を起こすことができるエネルギーになるのです。
自分にだって同じです。「今日はやったじゃない!」と自分をほめられる小さな達成も積み重ねていきましょう。
◆結果を目的にして、承認しないでください。
自信とエネルギーの補給と考えてください。
※あやしい自己啓発セミナーや、やくざの「けなしけなしほめ」は、本人を否定して否定して精神的に極度な不安状況に追い込んでから、都合のいい結果に対してほめるという、方向性をけなし側が決める「洗脳」です。犬の訓練と同じです。
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