■知的なとらえ方
●本当のことは、たまねぎのなか
本当のことはたまねぎの皮をむくように、ずっとずっと奥にあります。いつもそれは表面的なものだと考え、奥を理解はしていないと思っていたほうがいいようです。
このときに使える聞き方は、「フィードバック」です。(後述)
クライアントはどこかに堂々めぐりになる課題をもっているものですから、ていねいに読みといてやらなければ、ほんとうのところは見えません。
●イメージを刺激します。
◆パースペクティブ(展望)←ライトをあてる
つづく:計画を立てさせるにパースティクティブ2
・自分だったら:自分ではどうすればいいと思う
・視点を変える:これをパースペクティブ(展望)といいます。ひとを変えるのをポジションチェンジともいいます。
私だったら、社長だったら、部長だったら、相手だったら、第3者だったら、10年後の自分だったら、3年後の自分だったら、新人のころの自分だったら、理想の自分だったら、妻だったら、子どもだったら、ライオンだったら、ハミングバードだったら、リスだったら、川にころがる石だったら、でもいいでしょう。(※川にころがる石だとメタルファー(事実違反)の域かもしれません)
どんな答えをするか、どうアドバイスするだろう、どんなアドバイスをするだろうかと考えます。
「5年後**さんは、どんなふうになっていると思いますか?」
「5年後の**さんは、そのときどんな気持ちですか?」
「5年後の**さんから、今の**さんになにかメッセージがあるとしたら、なんでしょう」と。
実際には、こうなります。クライアントがご主人の行動についての相談をしてきたとします。コーチは基本的にすぐに助言には入りません。「それは、(コーチが男性の場合)うちの家内がそういう行為をするとしたら、たとえばどんなことかなぁ?」「なるほど、家内に『おいしい』とカレーを誉めたら、毎日いろんなカレーばっかり出てくるということですね」「そんな場合、あなたがコーチだったら、その悩めるわたしになんてアドバイスします?」
コーチが、類似したケースを考えて、それにクライアントにアドバイスさせるというやりかたもあります。いずれ、「それはねえ」と助言に入ったのではコーチングではありません。
これは、心理療法にも似た様な手法があります。エンプティシートです。対面する空の椅子に仮の誰かをすわらせて、そこにいるものとして対話するのです。
イメージのなかだけで、だめな自分と理想の自分という2つのシートに対面してすわらせて、話させるというのもあります。「だめな自分と理想の自分とを隔てているものをイメージしてください」「どんな障害物ですか?固いですか、柔らかいですか?色はなに色ですか?」「あなたがその障害物だとしたら、どんな気持ちでそこに立っていますか?」「だめな自分にひとこと言いたいことはなんでしょう?」ひとり腹話術といったところです。
宗教でも守護霊という考えがありますけれど、守護霊と話すというのもまた効果もあるのかもしれません。
その手法をとることで、効用や利点が見えてくるということがあります。
これが不得意なら、映画でもみてください。主人公の気持ちで泣いたりはらはらするのが「自分がその状況だったら」と想像して自分の体験に置き換えていることなのです。
心理療法のエンプティシートには自分の怒りなどをすわらせて、「身体のどこにその怒りは存在しますか」などと対話したりもします。
ダイエット中の女性がケーキの気持ちになって、食べた後に「だって、ケーキが食べてって言うんだもん」っていうのは、、、、。どうなんでしょう?。
●とんでもない目標で頭をフル回転させる
期限をそのままにして、一見無理そうな(達成数を倍にしてなど)それを成功させるには、と考えます。
とんでもない目標で、あたまをしぼります。
1000本ノックというのがあります。体力の限界をこえるこのしごきは、体力をつけることよりも、むだな動きをそぎおとす効果があります。
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