■カウンセリング的リフレーミング
実は、コーチングの中でリフレーミングという手法は多用されています。ただ、コーチングの世界での用語解説では、そのなかでも「意味づけを変える」くらいにしか使っていません。
「おせっかい」→「めんどうみがいい」というやつです。
別項で「悪循環を断ち切るためのリフレーミング」の説明をしていますが、コーチングではそこまで積極的にはリフレーミングを使っていません。
ここではカウンセリング上でのリフレーミングとして解説をしておきます。
カウンセリングでのリフレーミングは大きくわけて4つのリフレーミングがあります。
つまり、
●コップの水がまだ半分ある
●悪いところに覆面をした額:(円形やハート型の台紙のついた額をイメージしてください)
●カラフルなピンクの額
●明るいスポットライトを別なところにあてる
の4つです。
それぞれが、また細分化します。
●コップの水がまだ半分ある
少ない水を楽観します。
1:理由を変えてしまいます。
上司が口うるさい=>社員教育に熱心
2:数量化
「0か100か」「まるかバツか」のきめつけをとりはらいます。「なん%かはうまくいきましたか?」と聞く時です。(この数量化の手法は、リフレーミングとして解説されませんが、コーチングのなかにとりいれられています)。
●悪いところに覆面をした額:(円形やハート型の台紙のついた額をイメージしてください)
一部をみることで、他方と分離させてしまいます。
1:「からだ」と「こころ」を分ける
学校に行きたいけど、行けない。=>きみは行きたいと思っている。からだのほうが悪いんだよ。
(これは、からだを直すという論点で治療していきます)
●カラフルなピンクの額
1:正常な状況が悪く出ているだけと見る
これはバッチリメディの手法に現われています。
正常な状態の量的な問題であると解釈します。正常な状況の良さのほうにフレームします。
●明るいスポットライトを別なところにあてる
他のものの「せいにする」とこで、負担を和らげます。
1:発達段階のせいにする。
子どもの非行的な行動=>「巣立つためのステップです」
2:先祖のせいにする。
(非難を、点から、複数の点にひろげてやります)
主人がこういう性格で=>「御亡父さんも。。。。」
こうした「フレームする素材」をひろうために、便利なのが、ワークシートの「しゃぼん玉」です。
「しゃぼん玉」の中に出た事情や言葉を色分けしてください。そのなかのいい色のものを伸ばすというやりかたをするのです。
「ポジティブなもの」をリフレーミングによってきっかけにします。
これは悪循環がどうおこっているかをワークシート「風水:8マスのもの)」で明確にするセッションとセットでおこないます。
「風水」でみつけた「悪循環」に、「しゃぼん玉」で見つけた「ポジティブ」をほおりこんで、悪循環のバランスをくずしてやります。
「ポジティブなもの」には、いつもはうまくいかないのだけど、「たまたまうまくいった」例外というものも使えます。いずれ、問題を観察することで、うまくいったときを見つければ好転することが多いようです。
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