■知的なとらえ方
●信じるピグマリオン効果
信じていたら像がひとになったというギリシア神話です。彫刻家ピグマリオンが自分の創った像に恋をして、それを見たアフロディテが像を人間にしてくれましたという話しです。
フィギュアの世界ではよくあるような話しですが、、世の中綾波レイだらけになってしまいますね・・・。
ビジネスの世界でも、部下を育てる最高の「こやし」はマネージャーの「期待感」といいますよね。要求ではなく、妊娠したおかあさんが「無事にこの赤ちゃんが生まれますように」といった純粋な期待です。
ポイントは3つ
・ポジティブなメッセージを送ります。
・心からそう思えるときのみ行ないます。
・承認が相手に届き、受け入れられるのを待ちます。
心理学的にはそのピグマリオン効果なのでしょうけれど、「ことば」のもつ力だと思います。(コーチングの構成をコミュニケーションスキル+問題解決手法+伴走者とすると、コミュニケーションスキルが「ことば」で、問題解決手法は「思い」で、伴走者が「愛」と象徴できると思います。)
この場合、「ことば」は、ピグマリオンが
「像を人間にして」と願った言葉はイコール願いだったわけですよね。
つまり、ある相手に言う言葉がそのまま「そんなあなたであるように」という「願い」にもなるんではないでしょうか?「いつも、あなたは明るいね」と言うことは相手を明るくするお願いの言葉だし、逆に「あなたはいじわるだね」と言うことは相手が「いじわるのままでいますように」というお願いをしているようなものではないんでしょうか?自分に対しても、いつも「どうせなにもできない人間なんだ」と言い続けていると、本当に言うとおりの自分が実現してしまうのです。
■承認の効果のあるなし
承認される→うれしくなる→気持ちが明るく、ポジティブになる→やる気と挑戦意欲がでてくる。さらに、承認してくれたコーチへの信頼感を深める。
これが、よくまわっているときの効果です。だめな場合は、承認されて、うれしくなって、気持ちが明るくなったはいいですが・・・・・・そのまま長続きしません。
しかし「叱責する→気持ちをひきしめ、気持ちを切り替えポジティブになる→挑戦意欲がでてくる」という心理状態は昭和25年以前に生まれたかたか、そういうしごきで訓練されているひとだけに通じる心理です。徒労になるかもしれませんが、承認してください。
コーチングはもともと自分から行動を起こさせるスキルですから、自分から行動した結果叱責されたら、叱責されるから動かないというループに陥ります。減点主義のお役所仕事がそのパターンです。
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