昔、今、未来

本音
心で聞く
連想ゲームのように聞く
クローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョン
ポジティブに楽しい事をふくらます
相手の答えをよく聞く
いろいろな質問
条件や障害がないとしたらで話す
■BOOK COACH

「質問する」

■表面的なとらえ方
●いろいろな質問
●相手の答えをよく聞く
●条件や障害がないとしたらで話します

■知的なとらえ方
●「クローズド・クエスチョン」と「オープン・クエスチョン」
●連想ゲームのように聞く
●ポジティブに、楽しいことをふくらます

■スピリット的なとらえ方
●本音
●昔、今、未来
●心で聞く

■質問→答え→行動
●「答はクライアントが持つ」という意味
●質問と提案と指示
●コーチングが万能ではない問題性
 No.1
 No.2
●コーチの提案:助言的な色彩の強い提案
●友達との違い
 No.1
 No.2
●ビジネスコーチングによる質問と答との違い
 No.1
 No.2

■BOOK COACH


■質問→答え→行動

■┳●質問=>答え=>行動
 ■質問=>答え=>行動

●「答はクライアントが持つ」という意味

 コーチングは「一流選手のコーチがそうであるように、相手がもともと持っている能力を引き出すというもの」です。答えは相手のなかにあると考え、相手はその問題を解決する力があると考えます。それを引き出すのがコーチです。宗教的に言いますと「あなた自身が救世主なのです」というものです。
 コーチは、クライアントの「気付き」のために、指示をしません。
「気付き」は質問で生まれます。
 日常生活でも、だれかから思いもつかない質問をされた時に、新しい視点が生まれたり、アイデアが生まれることがあります。
 コーチは話し手に、考えることを要求します。その要求の表現が「質問」なのです。質問によって違う視点を提供します。コーチの質問にのっかって、コーチに向かって話すことで自分自身の発想力、判断力、意思決定力などが高まり「なにをすればいいか」が見えてきます。

◆ライトをあてる
 クライアントは灯りの無い迷路にとじこめられているようなもので、コーチはそこに携帯電話でクライアントに出口をさがさせます。「***ってどう思う?」ですとか「**だったらなんというだろう?」ですとか、さまざまな質問によって、クライアントはてさぐりをするのです。つまり、考えるのです。
 よりクリエイティブな質問によって、クライアントが独りでは見つけられなかった答えを見つけることができるのです。

◆答えは正解ではない
 「答えはクライアントがすべて持っている」の「答え」とは『正解』という意味ではありません。『解答』という意味です。つまり、正しい答えではなく、クライアント自身で出したまちがった答えも「答え」です。
 小学生の夏休みの宿題の作文のドリル帳をいっしょに見ている親の気持ちでいることです。やるのはクライアント自身です。

◆答えを出したひとが主人公
 クライアントの答は正解ではないかもしれませんが、ここで大事なのは、答は実際に動く主人公が出してこそ意味があるということです。
 正解か不正解かではなく、誰が出した解答かというのがポイントになっているのです。

 コーチは、効果的な質問でクライアントに気付きを与えます。クライアントが自分でみつけた気付きを重視するのです。
 行動する主人公はクライアントだからで、自律性をもつのは解答者だからです。
 主人公はクライアントです。
 車の横で「信号赤だよ」とかうるさく言っているなら自分で運転しろ!と思うようなシーンがありませんか?

◆コーチは答えを出しちゃだめ
 コーチをやっているひとがクライアント自身の夢を理解することはできます。ですから、クライアントの夢なり目標に対して手だてを手とり足とり教えることも可能なことも多いと思います。でも、「やらされている」と感じたときに、ひとは動きたくなくなるのです。
 中小企業診断士兼コーチの場合、事業計画はお手のものなはずです。「駅前にカフェをつくりたいんですね。では」というわけで、事業計画立案をはじめるのはコーチとしてはしゃしゃり出ています※。
 問題を解決する責任は問題の持ち主にすっかり任せるべきです。コーチは舞台に立ってはいけません。
 「中小企業診断士にこの部分をまかせよう」とクライアントが判断した上で、たまたま中小企業診断士もできますのでやってもいいですよというのが正しいスタイルです。その場合でも、コーチとして関わるのであれば、解決のプロセスをクライアントがせめて次回は自分でたてられるようにいっしょにやるべきです。責任をとりあげてはいけません。
 受注を急ぎたいマンションメーカーが言う台詞にこんなのがあります。「それじゃーこうしましょう!(手をパン!)。今日はお申し込みだけということで、ゆっくりお考え下さい!」。どうでしょうね?
 クライアントは99%はすでに知っているはずです。答えを思いつかせるには、その99%の財産を広げさせて、そのまま使ったり、組合せたりすることさえできればいいのです。その使ったり、組合せたりのために必要なのが、才能や経験です。使ったり、組合せたりを介助するのがコーチです。

※ クライアントによっては、営業のほうが好きというのであれば、数字のことの事業計画書部分をプロにまかせて走り出すというのもいいと思います。ただし、その数字を理解しなければいけません。営業でなくて、管理の方でやりたいならば、数字は自分でやらないといけないと思います。

◆答はクライアント自身の夢を根っこにしています。
 クライアントが達成「したい」のはコーチの立てた目標ではありません。飽くまでもクライアントの立てた目標です。
 その目標が立っている土台はクライアント自身の夢です。
 土台のないところに家は建ちません。
 答というのは、目標に対する具体的な方法や手段です。答はクライアント自身の夢まで根っこがのびていればいるほど力があることになります。

◆決断のために、命令をしません。
 コーチは、効果的な質問でクライアントに決断を委ねます。
 クライアント自身からの決断でないとクライアントの行動は長続きしないし、モチベーションが違うからです。

◆答えを、具体的にしていきます。
 質問して、クライアントが出してきた答えをチャンクダウン、チャンクアップ、たまねぎむき(フィードバック)をして、明確にしていきます。つまり、分析したり、まとめたりして、はっきりさせて、具体的に「なにをすればいいか」までのプランをたてます。
 コーチにはひとの話しを聞き、内容を把握する力が必要です。

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