■表面的なとらえ方
●発声 声をかける
・コミュニケーションで効果的な最初の一言
「いいネクタイですね」「素敵なマフラーだね」
アイスブレイク(ice break)と言います。
相手のことについて、気がついたプラスのことを言ってみましょう。会ったら、まず気がついたことを言うように習慣づけましょう。
コミュニケーションを始める時の身構えた緊張感をリラックスしたコミュニケーションにすることです。「良いお天気ですね」「素敵な柄のジャケットですね」などの他愛のない言葉です。これが、うちとけあえる雰囲気にするのですが…実は現実には無言派が多いのが日本です。
「目で見ながら、声をかける」こと、またそれに対して「目で見ながら、声を返す」ことで関係があたたまります。
人間はあっためたミルクみたいなもので、ほおっておくと皮をつくります。たまにかき混ぜるという行為が声かけかもしれませんよ。年賀状のやりとりなんかもこれと同じだと思います。
いただきます、はいよー、おいしいねー、お帰りー、いってらっしゃい、かぜひいてない? などなど。明るくどうぞ!明るくはっきりと楽しくは基本です。声を発しながら進みましょう!「やぁやぁやぁ、高橋啓三でございます!」(高橋啓三ってご存知ですか?)。
もっと、家庭でも、ありがとう、うれしいよ、サンキュ、だいじょうぶ?などと口を軽くするべきだと思います。
現代は、おかあさんがおむつ替えを無言でする光景がめずらしくありません。「濡れたねー」「おむつ、かえようねー」「おしりふこうねー」とかの声がけなしに、さっささっと、おむつ替えです。忙しいときはしかたないのかもしれないですが、そればっかりでは、あかちゃんの発育上良くないことです。
ある、BOOKリサイクルFCではバイトの子達がかならず挨拶しあうように意識づけています。「今日、わたなべくんに声かけた?」などとリーダーが声をかけています。
日本人でも言いやすいアイスブレイクは「ありがとう」です。フランス人はなにかにつけて「メルシー(ありがとう)」をつけます。「すみません」よりもあたたかです。英語でも、ことわりことばにノーサンキュウと「ありがとう」をつけます。「すみません」でなくて、ありがとうと言ってみてください。
ペットを飼うと、声をかける癖がつくからいいかもしれませんね。マーサEロジャース(女性)の看護理論は看護の授業でもとりあげられます。彼女の理論は、アインシュタインの相対性理論に影響され、人間が環境の場に統合された力動的なエネルギーの場だととらえています。(もともとわかりづらいと言われている理論ですので、とばして読んでください)。これに、日本のコトダマ信仰(言葉に霊がある)を合わせて考えると、ひとことひとことは、場(人間とか周囲とか)をよくもわるくも変えるエネルギーとか波と考えることができます。目がきくとか、においをきく、薬がきく という言葉があるように、「聞く」というのは「効く」にも通じるのかもしれないですね。(ちょっと宗教的でひいてしまうかもしれませんが)
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