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■知的なとらえ方
●表情:態度
◆「いやなひと」
いやなひとというのは存在します。鏡という考えは、いろんな宗教やいろんな道徳系のセミナーでも出てきます。倫理法人会のなかにも「夫婦は一対の鏡である」という言葉もあります。しかし、すべては相手側にも鏡がありますよね。
「相手の行動は自分の姿がうつった姿」というのは「鳥は飛びます」と同じ重さの言葉です。おおかたは、正解ですが、ペンギンとダチョウの存在もあるということです。
こっちがそのつもりでも、あっちが悪いイメージの鏡を持っているということがあります。あるイメージで、ある色眼鏡で見てくるのです。
結論を言えば、そんなストレスを受けるためだけに、生まれてきたのじゃないから、捨てておいていいということです。
新生児をかかえているときに、きつい言葉をかけてくるおばさんがいます。価値観のおしつけというのもあります。病院に風邪をひいた子どもをつれていくと隣に座ったおばさんが「子どもを保育園にいれているからじゃないの?うちで育てられないのぉ?」と言ってきたりします。「そんなこといたって、働かなきゃいけないんです。風邪をひかせたのは、ぜんぶおかあさんの責任なの?」言い返したくて言いません。
町内での高齢者と若者のぶつかりなんかもほとんどがそれです。若い者はなになにをすべきだと高齢者は考えます。概してですが。
雪が降れば、雪かきは若者の仕事!と思っているひとは多いです。そのアパートに住む熊谷純くんがどんなに貧乏で就職先がなく、コンビ二の深夜バイトでへとへとになっていようと、雪かきは若者の仕事!なのです。
昭和30年代の植木等がすちゃらかサラリーマンをやっていた時代の若者のように、将来にも不安もなく、地域もそういう活動をすると「おにいちゃん、ありがとね」を言うようなシーンがまだあると錯覚しているのです。
一方若者も、高齢者の腰のきつさだとか具合のわるさを理解しません。あんたらは、年金が少ない少ない、減った減ったと言っているけど、自分たちが高齢者になったときと比べれば優遇されすぎだし、まるで税金を食い散らかしているようだと思っています。
大雪の日、近所のきついおばさんが「おたくは、若いひともいるんだから、雪かきぐらいしたらどうなの」と言ってきます。言い方もあるだろう?あなたの高齢者としての地域の関わりかたはどうだっていうの?町内の集まりにも顔を出さないで、古くからここに住んでいるからって我が物顔でいいの?ここで、相手がきつい言葉で言ったことを、その通りに従うと、これからもその口調で要求されたんじゃたまんないから、従わないようにしよう。そんな言い方では言うことをききませんよというメッセージにしよう。むしろ、もう関わるのはやめよう。挨拶ももうやめようとなります。
それも、いいと思います。自分の心に鞭を打って嫌な人とつきあうことはありません。そのことによって自分の気持ちがたいへんになるマイナスさの方のデメリットを持たないようにしましょう。そのひとは、人類最後に仲良くなるひとということにしましょう。
ただご近所だとか同じ職場だとかで、そのひとと1日に45分以上いるのであれば、ちょっと工夫をしたほうがいいかもしれないですね。たとえば、「そのひとにも赤ちゃんのときがあったんだよなぁ」と思ってみてください。気が静まりませんか?
そのひとの両親とかには大切にされているんだろうなとか、そのひとが幼かった頃のことを思いはかってみると若干いいようです。
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