■知的なとらえ方
●感情を乗せる・Iメッセージ
「**の笑い顔を見ていると、なんだかこっちまでうれしくなっちゃいます。」は恋愛シーンの必須言葉ですね。やってくれてうれしいと喜ぶ相手が見える。役に立っているんだと感じることができます。
たとえば、ビジネスの場でも、なにか部下をほめたいと思ったときに、
「佐藤さん、ちこくしないよねー」なんて言ったら、「あたりまえだよ、ばかにしてる?」って思われてしまいます。でも、「佐藤さん、ちこくしないから、安心だよねー。すごく、いいと思ってるよー」と言えば、受け取りかたも違うんではないでしょうか?
「おんぶして家まで送ってほしい」と言われたらうれしいですよね。ここは「ほしい」という言葉に感情がのっているからですよ。
●ほめるときに重要なアイメッセージ
Iメッセージという、重要な会話スキルを説明します。
◆「I(=私)メッセージ」
この手法はいろんなシーンで使う会話文法技術です。
これは、コーチングオリジナルのものなのでしょうか?ゴードン博士の「親業」の「アイメッセージ」の説明がコーチングの説明に類似しています。
※「自分は」「自分は」という自分を話題の中心にすることではありません。
◆ Iメッセージは気持ちが入る
対するYouメッセージはあなたを主語としたメッセージです。「あなたは〜だね」という文形で、結果や事実をメッセージすることです。
Youメッセージは例えば、「(あなたは)新しいネクタイだね」 「(あなたは)売り上げきのうよりいいね」優秀ですね、頑張ったね、元気いいね、やればできるね…などです。一般的な会話はこのタイプです。「素晴らしいね」「優しいね」、(男性に対しての)「タフだね」は微妙なラインですが、言葉を発した「私」の気持ちはYouメッセージの中には積極的に示されていません。
一方、Youメッセージを、「Iメッセージ」にすると私の主観が入って、メッセージが変わります。「あたしうれしい!」「ほっとするぅ」とかの、心の中の「思い」、つまり感情を乗せるので、メッセージの味わいが変わるのです。デートだって「楽しかったわ」と言われたらうれしいはずです。感情が存在することを伝えるということだけでも、相手に安心感を与えます。つまり、自分の気持ちを伝えることで、相手の気持ちを大切にする結果になるのです。
Iメッセージによる承認は、クライアントの影響力を口に出して伝えることになります。
続く
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