鏡にうつるX理論、Y理論

ほめられた・しかられた記憶さぐり
自分かわいさは照れ恥かしさに出る
ほめるに値することをほめる
感情を乗せる・Iメッセージ
行動をほめる
人からはよく言われたい自分を知る
ほめ言葉いろいろ
いいと思ったらほめる
ありがとうが味方を増やします
■BOOK COACH

「ほめる」

●「ほめる」と「承認」
●「スリーパー効果」

■表面的なとらえ方
●ほめ言葉いろいろ
●いいと思ったらほめる
●人からはよく言われたい自分を知る
●ありがとうが味方を増やします

■知的なとらえ方
●感情を乗せる・Iメッセージ
 No.1
 No.2
 No.3
●ほめるに値することをほめる
●行動をほめる

■スピリット的なとらえ方
●ほめられた・しかられた記憶さぐり
●鏡にうつるX理論、Y理論
●自分かわいさは照れはずかしさに出る

■BOOK COACH
□ほめられた記憶たどり


■知的なとらえ方
●Iメッセージ No.2

◆ Iメッセージは否定のしようがない

 小泉首相が使いすぎで苦笑を買った「感動した!」がIメッセージのひとつです。「あなたの元気な声をきいていると、私までやる気になるよ」もそうです。さっきの言葉も、「今日のネクタイあたし好きだなぁ」「売り上げよくがんばったね。がんばっているあなたを見てるとうれしくなっちゃうよ」「素晴らしいと思ったよ、優しいって感じた」というと、「私」が出てきます。
 このタイプの承認は、言う側が「そう思っているということ」は事実で、否定のしようがないから相手の心にストンと落ちます。

※前に明石家さんまの缶コーヒーの宣伝でこんなのがありました。たしか家庭バーベキューをやっているようなシーンで部下の美人がさんま部長にこういいます。「部長って、まめなんですね」「あたし、まめなのって、好きかなぁ」。すごすぎます!「まめ=コーヒー豆」を掛け言葉にしている上に、「好き」をのっけて、「かなぁ」ときたもんです。ぐらぐらにされてしまいます。「まめなのって」で、缶コーヒーに視線をおとして、「好きかなぁ」でさんまを見上げる視線の送りかたも合格でした。見ている視線をふと下に落とすというのはミステリアスな演出になります。

◆Iメッセージはメッセージが大きく見える

 コーチングの本には「Iメッセージは非常に強いメッセージ性を持っている」とあります。
 これはひとが持っている立看板はみんなが見るということに似ています。
そこに「人間」が介在することによって、メッセージが大きく見えるのです。

◆Iメッセージは言う人に左右される

 ですが、Iメッセージが相手にとってどれだけうれしいかは、Iである自分がどれだけ相手に好かれているかによって変わります。
 たとえば、みんなにけぎらいされている部長が「きみのスカートぼくは好きだなぁ」と言ったら、ぞぞっとなってスカートを脱ぎ捨てたくなるでしょう。
 自分が愛しているひと、尊敬しているひと、それなりにいい存在感があるひとにIメッセージを言われてこそ、いい効果をもつのです。
 つまり、まずは自分が好かれましょう。
 坂口厚生大臣似で、センスが悪いと評判のS部長に「ぼく、きみの髪型好きだなぁ」と言われるより、「みんなが君の髪型はいいと言っているよ。ぼくはきみの髪型嫌いだなぁ」のほうがうれしいです。好かれてないひとに「好きだ」と言われたって嫌なものです。

続く

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