■表面的なとらえ方
●夢に期限をつける
1年後、5年後、10年後の夢を教えてください。
「5年後**さんは、どんなふうになっていると思いますか?」
「5年後の**さんは、そのときどんな気持ちですか?」
夢でなく問題を解決したいということもあります。
目標と同じように、欠けていることがあります。問題をかかえているひとは、初期の段階でヒントや手がかりや感情を短い言葉で表現されているものです。
夢もあり問題もある場合は夢を優先したほうがいいかもしれません。あるいは、問題が見えていても、問題解決にばかり気をとられて気持ちを沈める必要はないと思います。
これは、自分の欠点や長所とのつきあいかたに似ていると思います。問題をそのままにしておくという道もあるのです。カウンセリングでも、治療を急がせないということは大きな条件になっています。
◎夢には力がある
目標が見つかったら、夢は夢のままにとっておきましょう。夢を具体的な目標と同じにこじんまりとまとめる必要はないからです。
目標をスケジューリングしながら、夢の力を受け取りましょう。夢は情熱とセットになっています。
◎期限をつけるということ
表面的なコーチは夢に期限をつけることで目標にしてしまいます。たしかに、「そのうちに」を「いつか」にすることが一歩前進ではあるのです。自衛隊派遣のときに「いつ派遣するんですか?」の質問に。「しかるべきときに」と小泉総理は答えていましたね。「総理は行かれるんですか」には「いつの日になるかわかりませんが、必ず行きたいと思います」でした。締め切りの無い原稿はあとまわしですし、出世払いの期限のない借金は返されないものですし、期限をつけることが現実への一歩になる効果はあります。
ただし、夢に期限をつけて、「はい!目標!」では安易だということは忘れてはいけません。
●うらやましい心のあつかい
名誉心、向上心は微妙ですが、うらやましい心はかならずしも欲しいものをみつけることにはなりません。そのなにかを手にいれれば悩みは消えますか?
ひとには2つの心理があります。みせびらかしたいと思う「ウェブレン効果」という消費現象と、みんなが持つとほしくなくなる「スノッブ効果」です。そこにあるのは他人の決めた価値判断は一過性の強いものだということです。
夢があるということはいいことです。その上で、その夢は本当にあんたののぞむものなのか?本当に必要なものなのかを問い掛けてみて下さい。次に、その夢は、あなたを向上させるものでしょうか?さらに、余裕があるのならば、社会にとって(周りでもよいですが)その夢は迷惑になりませんか?さらに、その夢が実現することが社会にとって有益だとしたら、その夢はかなうと思います。
◎うらやましい=夢ではない
もっとひどいコーチはうらやましいは欲だから、欲は夢の裏がえしとか言って、うらやましい気持ちを目標にしてしまいます。 うらやましい相手みたいになりたい自分が目標に見えるかもしれません。しかし、どんなにうらやましくても、しょせんは他人の人生は無関係です。うらやましさは、時に、とにかくひとをさわがせて注目をあびたくなるような思いに変容します。ですが、本当の夢をみつけると、他人の幸せには寛容になってきます。)
切実な願いはかないます。
●だらだらしていたい
やりたくないことのデメリットと、メリットをコーチと話し合ってください。
夢をもういちど話して見てください。
・愛とゆたかさ
・心身の健康
・自己表現
・豊かな収入
・自由
・結婚
はでな夢だけが「夢」ではありません。
昔からあった、一度入った会社はつづけ、結婚は〇歳までにというお決まりの夢だって自分の夢ならそれでいいのです。
どのような形の夢であれ、強く願うことは、力になります。
◆目標は達成感をもつために、こまかくしましょう
とほうもない夢、どでかい夢はそのまま夢で終わってしまうことがあります。達成感をもつために、目標は低すぎず高すぎずに設定すべきです。もしも、おおきな夢ならば、まずは5合目というように、達成感を積み上げていく方法をとったほうがいいようです。
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