■表面的なとらえ方
●失敗を分析する
◆失敗を活かす
「善処します」だけで終わりにできてしまうのは役所だけです。
失敗は、受ける人のタイプによって、第1のリアクションは変えるべきです。
第二のリアクションとして活かすに入ります。
活かすということは生命を与えるということです。
失敗:第1のリアクション
◆勝ち気なひと◆
笑い飛ばすと、今度は成功する可能性が増えます。悩みをいつまでもひきずりまわしても何もはじまりません。ひらきなおってから第2のリアクションへ。
◆柔軟なひと◆
ピンチはチャンス!うまくいかなければ、方法を変えましょう。第2のリアクションに進みましょう。
◆ねたみそねみうらみ系のひと◆
とりあえず、小さな復讐をしてそれで終わりにしましょう。今のマイナスをひとのせいにしたり、落ち込んでいてもなにもはじまりません。第2のリアクションへ。おおきな復讐をしたい誘惑には勝たなければいけません。
◆ナイーブなひと◆
ストレスになったことでしょう。失敗は「こうするとうまくいかないよ」という情報でしかありません。がっかりしたときに、何度でも立ち上がろうとするひとに、将来チャンスが与えられるのです。とりあえず、発散してから第2のリアクションへ。
失敗:第2のリアクション
・自分を責めない
日本は失敗を責める風土があります。ハラキリやユビツメの風土です。
結果的に成功したから良い、失敗したからダメ では、次回に経験が生かされません。
失恋したとしても、告白は成功という見方をしましょう。告白できたという成長が次の恋の成功につながるということがありますから、いろんな成功があるのではないでしょうか。
失敗はなく、学びのみがあるのです。
NHKの『プロジェクトX』ではたいてい失敗のシーンがあります。『プロジェクトX』でとりあげられるようなところは、失敗を失敗でない方向に解決できるゆとりある会社とも言えます。(逆に、失敗する余裕のないぎりぎりの会社はきついところがあります。ゆとりが必要です)。
いちばんこわいのは、失敗によって、目標を達成したときのイメージが、失敗した今の写真に差し替えられることです。
失敗の意味が今はわからないということもあります。
まるで、ジグゾーパズルのワンピースのように、今はわけがわからなくても、パズルが完成したときにはじめてわかる大事なワンピースなのかもしれません。マイナスにも意味があることはそのときわかるでしょう。
ものごとには、原因がありますが、原因の全部があなたのせいということはめったにありません。この世の中は理不尽なこともおこります。
・自分の責任は0%ではないかも
まずは、自分の責任は0%。100%ひとのせいにしていったん考えてみてください。
地震ですら、被害を小さくすませる方法はありました。いったん、自分の責任を捨てた後に、「でも、この点だけは」と拾ってみてください。拾わないと、なんにもなりません。
失敗はいまおきていることです。いまおきていることはあなたの人生にとってもっともタイムリーに与えられているということをまずうけとめてください。失敗やトラブルは教師であり、ガイドです。
必要なのは失望することではなく、勤勉さや努力をつづけることです。
続く
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