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「傾聴する」

●傾聴はすべての基本です。
 No.1
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●傾聴の全体構成

■表面的なとらえ方
●あいづち
 No.1
 No.2
 No.3
●オウム返し:繰り返す
●三秒待つ

■知的なとらえ方
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●ペース
 No.1
 No.2
●ボディランゲージ・目線
 No.1
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■スピリッツ的なとらえ方
●心のペーシング
●沈黙・ささやき
●絵を描くように聞く
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●BOOK COACH
No.1
No.2,3

●COACH'S TALK


■スピリット的なとらえ方
●心のペーシング

◆気持ちを受け止める

 もっと深いあいづちは言葉で気持ちを受け止めることです。
 これは大事なスキルです。日常生活でも気をつけると、人間関係が劇的に改善します。 
 「暑い」には「大丈夫?」です。「薬!くすり!」より前に「大丈夫?」です。「おなか痛ーい」には「痛そうだねぇ、大丈夫?」を言ってから「病院いったほうがいいよ」です。「ただいまー」には「寒かったでしょう」です。

「おととい、別れた彼を見かけてすごく複雑な思いだったよ」と言われたら、「きのう別れた彼を見たんだ……」のオウム返しでもいいですが、「あー、気持ちは複雑になるよねー」「辛かったねぇ」「ちょっとショックだったんじゃない」とか、まずは事実よりも相手の感情を受け止めることが大事です。「忘れたほうがいいよ」「次の恋をしたほうがいいんじゃない」とかのアドバイスで、受けとめないでください。大方は、アドバイスは求めていませんし。
 とても悲しかった、腹がたった、などのクライアントの感情をともなった言葉からは、クライアントの「気持ち」を、話しの内容とかよりも優先して受け止めます。
 日本は感情を軽視するところがあります。苦しい、つらい、不安、希望がもてないなど、そういう感情を歌詞の題材にしているところも浜崎あゆみが受け入れられる要素になっています。(悲しい、辛い、痛いなどをきちんと知らないと、その反対にある愛の方向がわからなくなります。)。「居場所がなかった〜♪」なんて、アイドル歌手は歌わなかったものです。あ、宇多田ひかるのおかあさんの藤けい子「夢は夜ひらく」はそうだったかな?まあ、演歌くらいでした。

 感情を受け止めると、そこに、相手のこころの奥に進める鍵を見つけるでしょう。

 たしか、オロナインのCMでありましたね。幼稚園の子どもが園庭でこけて足にすり傷。保母さんが、「痛かったねぇ」と言いながらオロナイン。それを見たそのお父さんが、「ぼくも塗って欲しい」とつぶやきながら、地面にスライディング。リビングで傷を見るお父さん。そこに、視線も合わせないでドンとオロナインの瓶を横姿で置いて立ち去る妻。
 あーーーー。ファブリーズのCMにでてくる妻とどっちもどっちです。
 白雪姫の魔女の鏡というのも、この感情受けがなってない鏡でした。「鏡よ鏡、この世界でいちばん美しいのはだあれ?」という魔女の質問は、「あなたよ」ということで「安心」したかっただけですから、不安があったわけです。それに、対して「白雪姫です」と言ってどうするのでしょう?
 ある子どもが「もやし、やだ!」と言ったそうです。そこで、「なんで、もやし食べないの!栄養があるんだから好き嫌いしてないで食べなきゃだめでしょ」と言ったら、そこで子どもは服従するか拒絶するかです。でも、そこで、おかあさんは「そうか、いくみくんはもやし嫌いなんだね」と言ったそうです。そ、う、し、た、ら、「うん、ぼく、きらい……。ぼくねぇ、もやしの匂いがいやだ」って。
 おかあさんははじめて知ったそうです。
 「うん、でも、2本なら食べる」といって、3本食べたそうです。

 ちなみに、最悪なのは反論です。「そうかなー」「でもさ」「だけど」「しかし」「そうはいっても」です。

※本当は「そうかな」と反論してもそれはそのことだけを否定しているだけなのですが、昭和50年生まれ以降のひとは、これを言われると自分全体が否定されたと思うようです。白か黒か、味方か敵かみたいな判断がありますね。
※意見についての、人格全否定感はどうやって阻止したらいいのでしょう。ひとつには「ほめほめしかりほめ」というように、はさみこんで伝える事です。否定ばかりではないということを伝えることになります。
* コーチングで信頼関係が築かれればそうした配慮が毎回必要ということもなくなりますが……。

◆気持ちをくむ

『ラ・ポール』はかかっていますか?
 「心理的なつながり:心の橋」のことです。
『ラ・ポール』の基本としてあるのが相手のペースに合わせる心のペーシングです。
 NLP(神経言語プログラミング)ではラ・ポールがかかっていなければ、こちらの言葉も通じないし、人をリードすることもできないととらえています。相手の状況や気持ちに思いを重ねながら、充分に話を聴くのが基本です。
*NLPは1970年代初めに、3人の卓越したセラピストの研究がきっかけとなりました。
 一番大事なのは「共感」です。そのひとの視線でものごとを見て見ることです。降霊中のギボアイコみたいなものです。わたしたちという視線で見て見ましょう。
 自分の考えが絶対正しいと信じているひとは深く考えずにわれ先にしゃべるようです。まあ、それは3秒待つとして、教師、官僚、学者にそのタイプが多いようです。

 「私はあなたじゃないから自分の立場でだけど***」と前置きして相手の言おうとしていることをぴったりと先に口に出すことで、ペースをあわせる高等テクニックもあります。
 まず、心臓の音をきいてください。可能ならば、お互いに。それが、ペースというものです。

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