■表面的なとらえ方
 
                  ●見きわめる  
 「蛇のように聡く、鳩のように柔和に」 
                     気合いはアクセル、状況把握はブレーキです。 
                     気合いは大事です。映画『ロッキー』のなかでも、試合に臨むロッキーに、セコンドが「おまえは強い、あいてはおかまだ。おまえは勝つ、おまえはチャンピオンだ!」と送り出していました。 
                     ですが、状況をきちんと見きわめないと、気合いは無茶になります。偽薬(プラシーボ)効果なら、小麦粉やブドウ糖で病気が消えることもありますが、思い込みだけでは無茶です。日は昇ったかどうかをきちんと見なければいけません。 
                     成功の代わりに玉砕ということがあります。よわむしには勇気が必要なように、無茶するあわてんぼうには思慮が必要です。ブレーキゆえにひとは安全を手にいれてもいます。軽いと思って持ちあげた荷物でぎっくり腰になるのは、ブレーキをふまなかったせいです。 
                     もちろん見きわめを、言い訳に使ったらいけません。「状況判断ですね」と中谷前防衛庁長官が自衛隊派遣のときに言ってましたが、それは……。 
                   
                  ◆時期をきちんとみましょう。 
                     正しい順序でおこないましょう。 
                     すぐにやりたいという衝動を理性でおさえるべきときもあります。 
                        漁師は海があれているときは網をつくろいます。 
                    言い訳が出たら、「どうしたいんですか?」と聞きましょう。 
                    じゃあ、行動するためにはなにが足りないのかをまた丁寧に見ていきましょう。 
                    なにをしたいか 
                    なぜそれをしたいのか 
                    いつまでにしたいのか 
                    どこでしたいのか 
                    だれがしたいのか 
                    だれとしたいのか 
                    どのような手段でしたいのか 
                    いくらかけてしたいのか(お金) 
                    どのくらい(期間)したいのか 
                  ほんとうにしたいのか? 
                         どうですか? 
                    
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