「ビジネスコーチング」

■位置関係
■動機:コーチングを受ける動機
■夢:目標の前提の夢:根幹には手をつけません。
■コーチングのコミュニケーションスキルのみを使っている場合が多いです。
■ひとつ大事なお約束
■ビジネスコーチングの間隔
■ビジネスコーチングとクライアントコーチングの違い
■答えは誰がもつ?
■足し算の原則が問われるビジネスコーチング
■答えは実行者がみつける
■主体の原則
■ビジネスコーチングにおける承認の注意
■リフレーミング

■BOOK COACH


 講座:ビジネスコーチング

ビジネスコーチングはクライアントが事業を始めて「動き手」を持つ場合にも必要になるので、説明をしておきます。
(巻頭のビジネスコーチングからつづく)
 ビジネスコーチングとクライアントコーチングは3点で違いがあります。ビジネスコーチングを使うにはひとつ大事なお約束があり、それがほとんど守られていません。


■位置関係

・上司と部下の関係。
 通常のクライアントコーチングはコーチとクライアントとの関係でコーチングが使われます。一方、ビジネスコーチングでは上司と部下の関係で使われます。

 ビジネスコーチングの場合。上司は部下が働いてくれないと直接的に困ります。会社が小さいほど、現場という意味を超えて、矢面に立っているのは部下ではなく上司です。自分の仕事ができるのは部下のおかげが半分以上とはしても、会社が本格的に傾いたときに、すまないがきみの自宅抵当に入れてもらえないかなと言われる順にかかえているものは大きいです。いざ、倒産となっても、いつもはゴルフ場でいっしょにサウナにはいってた役員たちがいっせいにテレビの前で頭をさげるだけでチャラ、あとは関連の会社の役員にこそっとおさまれるという大会社はまた別な世界です。
 クライアントコーチングの場合は矢面にたっているのはクライアントです。コーチング技術をもっているコーチは矢面にはいません。
 コーチング技術をもっているほうが、顔に吹雪を受けるのがビジネスコーチングです。

■動機:コーチングを受ける動機
 ビジネスコーチングの場合、部下は好きでコーチを受けているわけではありません。

 経営者側からのはたらきかけで、決定に参画させると業務の変容を受け入れやすいというのが主な動機で、積極的に部下のアイデアを活用するためにビジネスコーチングをおこなっているところは、まだ少ないです。
 (これには、ビジネスコーチングのコーチが表面的にコミュニケーションスキルしか教えていないことも原因しています。効果はあります、一番重要なのはコミュニケーションですから。自分の意見を上司がきちんと聞いてくれたということだけも部下の満足度は高くなります。付け加えるならそういう研修なら部下に上司とのつきあい方・動かし方を教えるところまでやったほうがいいと思います)
 コーチングの技術を使われているとは知られないようにしているケースが普通です。上司は部下の知らない間にコーチングの研修を受けさせられます。
 部下は説明し承諾を受けてません。というより、「これからほめるので」と言ってほめたのでは、マギー司郎のマジックみたいなもので、タネがばればれです*。
 クライアントコーチングの場合はわざわざお金を出してクライアントがコーチを雇っています。わざわざ受けたくてコーチを受けています。

 *あるコーチの講演に参加したとき、参加した1週間後に「「ほめて認める」の講演におこしくださりありがとう。「ほめて認める」を実践してください」となんども「ほめて認める」と、書いたはがきがとどきました。ああ、実践したひとのところに一斉にこれが届いてて、いろんなところで、「なーんだ、このあいだあたしをほめたと思ったら、本心からでなくて、これだったのね」というがっかりがおこったろうなと思いました。
 
続く

Copyright (C) 2004 Coaching Cafe. All rights reserved.