マイナスとの
つきあいかた

自分の価値観を
知る
親しい人との人間関係の書きだし
自分史を描く

自分と他人の同じところを知る

自分と他人との違いを知る
リソース
(棚卸し)
性格分析
TA:交流分析
■BOOK COACH  *  ■COACH TALK

「自分を知る」

■コーチ自身
●対応に出てしまうことを知る。
●クライアントを分析する。
●いろんな性格やタイプがあることを知ります。
●ジョハリの窓を意識します。
●知りすぎないことも大事です。
■クライアント自身
●『ひととあう』ときには必要になります。

■表面的なとらえ方
●性格分析
●リソース(棚卸し)
●TA:交流分析

■知的なとらえ方
●自分史を描く

■スピリット的なとらえ方
●自分の価値観を知る
●マイナスとのつきあいかた
●親しい人との人間関係の書きだし

■BOOK COACH
 
No.1
 No.2
 ◆すきなもの
 No.3
■WORK SHEET
 No.1,2
 No.3,4
■COACH'S TALK

「グループエンカウンターの問題点」
●そのグループは大丈夫か?
●その発言者は大丈夫か?
●職業と視点


■スピリット的なとらえ方
●マイナスとのつきあいかた

 小さな弱点にとらわれずに総合力で勝負します。
おおかたのひとは、ひとは欠点ゆえに愛されるということで、おちつきます。

 ただ、「自分を知る」について、コーチのテキストでは、『自分を知る→自己受容』という1行でかたづけてしまうものもあるのですが、すごくたいへんなことになることがあります。
 現在は、時代自体がマイナスに向いているため、自分をありのままにはもちろん、自分のマイナスと向き合う?イイエ、本当ならばマイナスといっしょにやっていくことが困難です。(これは、あとでリストカットのところでも説明します)
 「自分」というものに対して、くんくんと鼻をたて、ファブリーズ(消臭剤)をぶっかけたがります。
 ここでは、現代のマイナス社会のために発病しやすくなっている「うつ病」の治療のひとつの「認知療法」のトリプルカラム法で考えてみます。


●トリプルカラム法

 これはうつ病をやっつける方法でもありますが、ものごとをポジティブに考えないめげがちな状況の時にも使えます。
 うつ病は前頭前野と海馬がうまくはたらかない病気でヘントウ体が混乱している状況ということで、発症には強いストレスが原因のようです(詳しくはまだ不明な点が多い)。
 改善については治療と薬。
 それから、以下の認知療法があります。
 認知療法は悪く考えるという癖を、ちがう視点をもって見つめるということで、そのちがう視点が正解かどうかというよりも、悪く考える癖への「まてよ、それってその考えだけなの?」というとどまる習慣という効果があります。

前頭前野:司令塔・ちょっとまてよの指令
海馬:視覚聴覚などの感覚を感情におきかえるやくめ
  花→きれい、うれしいなど
扁桃体:感情を感じるところ。

 海馬がうつだとやせほそるようです。
 よって、花→悲しいとかとやってします。
 前頭前野がうまくはたらかないこの花→悲しいとかとやってしまっても司令塔がきちんとうごくと、おいおい考え直せ!と来ますが、それがだれている状況なので花→悲しいときても、まあ、いいかとなってしまうのです。
 すると、海馬からの信号「悲しい」を扁桃体がそのまま受け取って悲しくなってしまうということのようです。
 くじけたことがあったときに、使ってください。

 まず、認知の歪みの定義があります。

 0:マイナスと思われる行動を書きます。
 それを、これらを、トリプルカラム法によって、明確にしていくのです。
 つまり、
 1:その行動に対しての考えを書きます。
 2:その考えを下記の基準で分類します。
 それをふまえた上で、
 3:合理的な、自分にやさしい考えを書いてみます。
 おおかたは、後者の考えが正しいもので、かつ、あなたを光にみちびきます。

 たとえば、

 0:企画が採用されなかった。
 1:自分には実力が無い。
  世間が自分をもとめていない。
  自分はだめなやつだ。
  つぎに、企画を出してもだめだろう。
 2:これは、一般化のしすぎ心のフィルターがあって、レッテル貼りもあるし、マイナス化思考も入っています。
 3:でもそれは、実力が出し切れてなかったのかもしれない。
  数社に拒絶されたことが事実なだけ、世間じゃないし、求められなかったのはその企画であって、自分じゃない。
  自分をその企画がはねられただけでだめなやつと決めつけられない。よかったこともある。
  次に出してみなければわからない。次はうまくいくかもしれない。

というようにです。

○分類基準

◆1. 全か無か思考

 ものごとを白か黒のどちらかで考える思考法です。少しでもミスがあれば、完全な失敗と考えてしまいます。
◆2. 一般化のしすぎ
 たった1つの良くない出来事があると、世の中すべてこれだ、と考えます。
◆3. 心のフィルター
 たった1つの良くないことにこだわり、そればかりくよくよ考え、現実を見る目が暗くなってしまいます。
1滴のインクがコップ全体の水を黒くしてしまうように。
◆4. マイナス化思考
 なぜか良い出来事を無視してしまうので、日々の生活をすべてマイナスのものに見てしまいます。
◆5. 結論の飛躍
 根拠もないのに悲観的な結論を出してしまいます。
 a、心の読みすぎ:ある人があなたに悪く反応したと早合点してしまいます。
 b、先読みの誤り:事態は確実に悪くなる、と決めつけます。
◆6. 拡大解釈(破滅化)と過小評価
 自分の失敗を過大に考え、長所を過小評価します。
 逆に他人の成功を過大に評価し、他人の欠点を見逃します。
 (=双眼鏡のトリック)
◆7. 感情的決めつけ
 自分の憂うつな感情は現実をリアルに反映している、と考えます。
 「こう感じるんだから、それは本当のことだ」と。
◆8. すべき思考
 何かをやろうとする時に「〜すべき」「〜すべきでない」と考えます。
 あたかもそうしないと罰でも受けるかのように感じ、罪の意識をもちやすい環境です。
 他人にこれを向けると、怒りや葛藤を感じます。
◆9. レッテル貼り
 極端な形の「一般化のしすぎ」です。
 ミスを犯した時に、どうミスを犯したかを考える代わりに自分にレッテルを貼ってしまいます。「自分は落伍者だ」と。
他人が自分の神経を逆なでした時には「あのろくでなし!」というよ うに相手にレッテルを貼ってしまいます。
 そのレッテルは感情的で偏見に満ちています。
◆10. 個人化
 何か良くないことが起こった時、自分に責任がないような場合にも自分のせいにしてしまいます。

 ですから、マイナスはそのままマイナスとして受け入れることでよしとなるかもしれませんが、上のように「まてよ、それは悲観じゃないか?」と考える余裕ももってください。

 ちなみに、上記の10の分類基準は次のようにもとらえられます。
◆1.ハムレットの「デジタル」思考
◆2.ひとつでくじける「もうだめだー」悲劇の思考
◆3.後にひっぱる「どうせどうせ」思考
◆4.いいことは見えない「ぐち」思考
◆5a.ビクビク「被害妄想」思考
◆5b.ハルマゲドン「ノストラダムス」思考
◆6.うらやましい「自分のあばた、となりの芝生」思考
◆7.耳をふせいだ「思い込み屋」
◆8.窮屈すぎる「規律者」
◆9.未来は見ない「採点担当官僚」思考
◆10.ぶつかられてあやまる「すみません」女
 逆なパターンはあります。「あいつ、おれを誘ってる」とかいう馬鹿男いませんか?そばに。自信過剰……。逆のほうが、今の世の中は加害者で、加害者に有利な社会ですね……現代は……(←感情的決めつけ)。

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